海野耳鼻咽喉科
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アレルギーについて
鼻アレルギー(花粉症)
日本においてスギ花粉やヒノキ、カモガヤ、ブタクサ等の樹木によるハナのアレルギー症状を訴える人は増えており、これら樹木の花粉の飛散時期には毎年鼻閉、鼻汁、くしゃみ等で悩まれる方がいらっしゃいます。一般にこれらの症状が出現してから来院される方がほとんどですが、飛散時期以前から抗アレルギー剤の内服を開始した方が症状の重症度を抑えられると言われています。一度花粉により鼻粘膜でのアレルギー反応が起きてしまうと、これを沈静化させるには強い抗アレルギー剤や数種類の抗アレルギー剤を内服しなければならないケースも見られます。又、最近では飛散時期前に鼻粘膜へのレーザー照射を行うと飛散時期の症状を軽減できるとの報告もあります。
副鼻腔炎
副鼻腔は一般的に”蓄膿症”といわれている疾病の膿の貯まる場所です。副鼻腔は小さい空洞の集まりで、目の下や目の上、目の間に存在しています。ここは正常時は空気が存在しいるだけですが、空洞表面の粘膜に細菌感染やウィルス感染を生じて粘膜炎を生じると、粘膜より排出される膿が蓄積してしまう疾患です。感受性のある抗生剤の投与で治癒する場合もありますが、膿の蓄積がひどいときは上顎洞穿刺などを行い排膿しなかればならないときもあります。
■アレルギー性鼻炎発症のメカニズム
アレルギー性鼻炎の原因となる物質(たとえばダニ、ほこり、花粉など)のことを「抗原」と言いますが、この抗原に長い間さらされていると、その抗原を異物と判断し、それと反応する「抗体」というものが鼻やのどにできてきます。
出来上がった抗体に抗原が結合すると、異物だ、と判断し、その抗原を排除しようということで、化学伝達物質やヒスタミンといった鼻水、くしゃみ、鼻づまりを引き起こす物質が大量に放出されます。 その結果、鼻水やくしゃみ、鼻づまりなどが生じることになります。
■アレルギー性鼻炎の症状
一般的にくしゃみ、鼻水、鼻づまりが三大症状です。抗原を吸い込んでだいたい10分〜15分くらいたつとくしゃみ、鼻水の症状が出始め、やや遅れて鼻づまりが出てきます。
人によってはいったんその症状がおさまって、その後、数時間してもう一度症状が出ることもいます。
鼻水は風邪のときのねばねばした鼻汁ではなく、水っぽい透明な鼻水が特徴です。
他には鼻の中がむずむずするとか、鼻水や鼻づまりがひどければ、頭がボーっとするなどの症状も出ることもあります。
■アレルギー性鼻炎、花粉症の検査、診断法
@ 問診
どの季節に鼻の症状がでるか、どんな症状があるかなどをお聞きします。
A 診察
実際に鼻の中を見ます。
B 血液検査
血液中の「抗体」の量を調べるために採血をします。

1回の採血で8種類程度の抗体について調べることが可能です。

※くしゃみ、水性鼻汁、鼻閉の3つの症状があって、血液検査で陽性であれば、アレルギー性鼻炎であると診断できます。
ただ、スギ花粉症の場合は検査を行わなくても、問診と診察だけで、おそらく花粉症だろうということが推測できる場合が多いので希望がなければ検査はせず、治療をすることもあります。
当院では検査として血液検査を行うことにしています。
■アレルギー性鼻炎の治療
@ 抗原の除去、回避
まずはこれが一番大切です。抗原を吸い込むことによって症状がおこりますので抗原を吸い込まないようにするというのが基本の治療になります。
これをしっかりやっていないといくら薬を飲んでも効果が減少します。
ハウスダスト、ダニのアレルギーの方であれば、家のほこりをなるべく減らすようにしないといけません。まず、掃除をまめにし、ほこりをためない。絨毯や畳もダニやほこりがつきやすいのでできるならばフローリングをおすすめします。布団や枕などは防ダニのカバーを利用してみるのもよいです。ぬいぐるみ、カーテンなどもほこり、ダニがたくさんいるところなので注意が必要です。

スギのアレルギーの方は
◎花粉情報に注意しましょう。飛散の多いときはできれば外出はひかえましょう。

◎マスク:花粉をなるべく吸い込まないように、外に出るときはマスクを必ずするように心がけてください。
マスクの下に濡れたガーゼを一枚入れておくと花粉がマスクを通して入りにくいとも言われています。最近ではそういったタイプのマスクも市販されていますので、薬局等でいろいろ買って試してみるのもよいかと思います。マスクは衛生のため毎日変えるようにしてください。

◎家に花粉を持ち込まない:とてもとても大切なことです。
目には見えないですが、花粉の季節外を歩いたら衣服や髪の毛、皮膚に花粉が大量に付着しています。
ウールのコートも毛の中に花粉が入り込みやすいので要注意です。なるべく花粉が付きにくいような服を着て、家に入る前に花粉をたたいて落とす。
家に入ったらコートやマフラーなどは玄関に置くようにして、家の奥まで持っていかない。家に帰ったら、できるかぎりすぐお風呂かシャワーに入って、花粉を洗い流しましょう。
花粉を持続的に吸い込んでいる限り鼻の症状は薬を飲んでもおさまりづらいので、家の中では花粉のない暮らしを理想としてみてください。
家族で住んでいる方は一人でこれを実践しても意味はありませんので、ご家族の方にも協力をしてもらうようにしてください。
空気清浄機を使ってみるのもよいでしょう。外に洗濯物を干すのもやめておいたほうがいいですし、窓や戸を開けっぱなしにするのもやめたほうがいいです。
A 飲み薬
アレルギーの飲み薬はたくさん種類があります。この人には合うけれど、他の人には全く効果がないなど、人によって効果はまちまちですので、医師と相談して、何種類か試してみて、合う薬を探してみるのがよいかと思います。
鼻水を止めるけれども眠くなる薬や効果が出るのに時間がかかる薬、1日1回だけ飲めばいい薬などいろいろ種類があります。
花粉症の時期は症状がひどくなってからであると、薬がなかなか効かないので、花粉が飛び始める2週間前位から耳鼻科を受診して薬をもらうことをおすすめします。飲み薬は前で書いたように、花粉を吸い込まない努力をしないと効果はかなり落ちますのでご注意ください。
B 点鼻薬
鼻づまりを短時間で軽減させる薬、長期間使っていくことで効果が出てくる薬などこれもいくつか種類があります。これも医師と相談の上で決めてもらってください。注意していただきたいのは、鼻づまりが強くて市販の点鼻薬を頻繁に使ってしまうことがありますが、長期間の使用をしないようにということです。
市販の点鼻薬は即効性がありよく効きますが、1日何回も長期間使用していると、徐々に効きづらくなって反対に鼻づまりが点鼻薬を使わないと取れないという状況におちいります。
こうなった場合は勇気を持って点鼻薬の使用回数を減らしていってください。実は点鼻薬を使わなくても大丈夫だったということが多いのです。
ただし、あまりにも長期間使っていると、粘膜の腫れが点鼻薬を中止しても取れなくなってしまっていることがあります。
その場合は他の種類の点鼻薬を使用して改善を待つかあるいは改善なければ特殊な酸などで粘膜を焼く手術をする必要があります。
花粉症の時期に市販の点鼻薬を使っていたら、花粉のシーズンが終わっても鼻づまりが取れなくなってしまったという人が意外に多いので気をつけてください。
ちなみに市販の点鼻薬は長期間使用しなければ、即効性もあるので、どうしてもつらい。。。という場合は時々使うのは全く問題ありません。
C鼻粘膜焼灼熱

トリクロール酢酸を用いる治療方法です。この薬品を用いて鼻の中の粘膜を焼くような状態にします。そうすることで鼻の粘膜がかさぶたのようになって、やがて取れて空気の通る道が広くなって鼻づまりが治るというものです。 アレルギー性鼻炎の治療は薬物治療が中心ですが、効果がなかった患者さんにはこの方法を用います。物理的な治療なので効果は抜群です。本来は多少痛みを伴うものですが、鎮静剤を使うのでそれほど痛くありません。ご安心ください。

 
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